愛しの姫の攻略方法


最後の花火が終わって、屋台も片付け始めて…

お祭りは、もうすぐ終わり。


「そろそろ帰るか~!」


「うん。
楽しかったね!」


崎本がいてくれたお陰で、すっごく楽しかった。


「百優ん家どの辺?」


「家…?
えっと…
二丁目!
学校のすぐ近く!」


って、あたしの家なんて知って、どうすんのさ?


「送ってく。」


いやいや。

ダメでしょ、それは…


それは、カップルのすることだし。


「大丈夫。
一人で帰れる。」


「や、大丈夫じゃねーよ!
夜遅いし。」


まぁ、確かに…夜遅いけどさぁ。


「でもこの辺…
変な人少ないし。」


「少ないって…いるんじゃん!」


しまったぁ。

でも決していないとはいえないなぁ。

この前痴漢されたばっかだし。
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