愛しの姫の攻略方法
ガラッ
「行ってきます…」
俺は家を出た。
「おい、待て。」
俺は母さんに呼び止められた。
「あぁ!?
なんだよ…」
「寝癖、寝癖。」
「…っ!?」
俺は髪を確認する。
…うわ。
俺このまま学校に行く所だったのか。
恥ずかし。
折角こんな綺麗な髪の毛なのに。
この自慢の金髪が…。
まぁ、自慢の金髪は、宮前には超嫌がられたんだけどな。
髪、黒くしよっかな…。
つり目はどうしようもねえけどさ。
少しでも宮前のタイプの男に近づきてえじゃん?
…そんなことを考えながら、俺は髪を直す。
「よし。
んじゃ、行って来い。」
「おぅ。」
俺はそう言って、学校に向かった。