愛しの姫の攻略方法

ガラッ


「行ってきます…」


俺は家を出た。


「おい、待て。」


俺は母さんに呼び止められた。


「あぁ!?
なんだよ…」


「寝癖、寝癖。」


「…っ!?」


俺は髪を確認する。


…うわ。

俺このまま学校に行く所だったのか。

恥ずかし。



折角こんな綺麗な髪の毛なのに。

この自慢の金髪が…。



まぁ、自慢の金髪は、宮前には超嫌がられたんだけどな。

髪、黒くしよっかな…。

つり目はどうしようもねえけどさ。



少しでも宮前のタイプの男に近づきてえじゃん?



…そんなことを考えながら、俺は髪を直す。


「よし。
んじゃ、行って来い。」


「おぅ。」


俺はそう言って、学校に向かった。
< 35 / 233 >

この作品をシェア

pagetop