愛しの姫の攻略方法
放課後…
「あんたが図書委員の仕事あるって言ってたから、来てあげた。」
教室で、俺は宮前と二人っきり。
つか、図書委員の仕事あるっつったの嘘なのに。
嘘っつったのに、宮前、きてくれたんだな。
「今日の図書委員の仕事は、百金にダテメを買いに行く事だ。」
図書委員の仕事じゃないけど。
宮前について来てもらおうとおもう。
「メガネ?
なんで、メガネ?」
宮前は首を傾げた。
「俺がモテなくなるように、メガネを買って真面目キャラになるため。」
「えー?
あたしが朝言ったこと気にしてたの?
そこまでしなくていいのに。」
そこまでしないと、近づけないだろ。
「いいから。
ついて来い。」
「…あ、ちょっと!」
俺は、宮前の手を引っ張った。
「…あ、逢沢…手…っ////」
パシッ
宮前の手は俺の手をすり抜けようとしたけど、俺は、宮前の手を掴んだ。
はなしてやるかっつーの。
つか、宮前の赤くなった顔見たら、余計にはなしたくなくなるだよ。