愛しの姫の攻略方法



逢沢は、もう昔の逢沢とは違う。


昔の…

カケをしていたころの、最低な逢沢とは別人。



あたしはもう、気がつけば逢沢のこと…嫌いじゃなくなってて、いい奴だって思ってて。



逢沢は、他の男子たちとは違う。


もっと、特別。



特別な人…。


「でも、あたし。
逢沢のことやっぱり好きじゃないよ。」


好きっていう気持ちが、よく分かんない。

てか、好きって気持ちを忘れちゃった。


恋なんて、最近全然してなかったし。


「この鈍感。」


「ど、鈍感じゃないってば!」


あたしは、鈍感じゃないって、何度も言ってるのに…。


「ま、いいじゃん百優。
憐もそのうち気ずくって。」


気ずくって、何に?



二人の会話についていけてない!


待ってくだせェー!!
< 97 / 233 >

この作品をシェア

pagetop