太陽の下、ビー玉の色。
私は大丈夫だから。


安心してよ?


私は遺影の前から立つとき


小さく笑って


誰にも聞こえないような声でこう言った。


“行ってらっしゃい。”









お葬式が終わると
陽のお母さんが私の前に来た。


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