雨にうつる涙
思い出
咲弥から鞄を受け取り
オレンジ色の陽射しが眩しい中
ゆっくりと歩いていた。
優しく私たちの横を通ってく風は、
なぜかとても冷たく感じた‥
「ねぇ、七海」
突然、咲弥が口を開いた
「なに?」
「‥‥ぅちさぁ、」
やっぱり、何かあったんだ‥
「とんでもないもの、
見ちゃったんだよねぇ〜‥ははっ‥」
そういうと
近くの土手に座り、俯いた
「‥‥‥‥iスしてた。」
咲弥の話によると
昨日、犬の散歩中
ある公園に通りかかったとき
彼氏と美人の女性がキスをしているところを偶然見てしまったという。
「それって、見間違えじゃなくて?」
「絶対、聡真[soma]だった!」
そう、
今にも泣きそうな瞳で私を見る‥