この空の下で
今日までの2ヶ月
美穂といっぱい思い出増やしてきた。
二人で買い物いったり、さくらと三人でディズニーシーいったり…。
時には先生に我が儘言って
夜の学校で語り合ったよね。
先生は笑って見守ってくれたよね。
美穂は私達に近づいて
『わざわざありがとね。じゃあまたね。』
って言うと改札に向かっていった。
『美穂!!!』
私は走ってアルバムをわたし
『これ、みんなで作ったの。よかったら見て。』
『えっ…。』
美穂は少し泣きそうに、
でもいつもの笑顔で
『うん。新幹線でみるね。』
って言うと
溝口先生が何やら美穂に耳打ちをした。
私には何も聞こえなくて
ただ美穂が新幹線に乗っていくのを
見ていることしかできなかった。
帰り際。
溝口先生と二人きり。
だけどなんだか心が晴れない。
美穂はわざと溝口先生も呼んでくれたみたいだけど
親友との別れに喜べやしないよ。
『ひかる。お前ら、よく泣かなかったな。俺が泣き出したかったのによ(笑)』
なんて言うから
我慢してたのに。
『わっ。ゴメンゴメン。ひかる、もしかして我慢してたのか??』
私が小さく頷くと
先生は静かに私を引き寄せた。
『いっぱい泣け。泣きたいだけ泣けばいい。俺がここにいてやるから。』
私はわけも分からず
ただ溢れてくる涙と先生の温もりに見を任せた。