この空の下で
いよいよ、私達の出番。
きっと緊張して顔が怖くなってるよね。
一曲目は私も美穂も精一杯歌った。
曲が終わって名前が呼ばれたとき
美穂と手を握りあった。
きっと気持ち伝わるよね。
美穂、この努力無駄にはしないよ。
頑張ろう。
心の中でそっと呟いて美穂を見た。
美穂はいつもの笑顔で私を見つめていた。
ふーっと深呼吸をして歌をはじめる。
きっと今が1番いい顔になってるよね!
優勝しなくてもいい。
美穂と頑張れた、それだけでよかったのかもしれない。
歌い終わると美穂は急いで
吹奏楽の発表へと急ぐ。
「ひかる!タオルまわしてね!!」
って言って走って舞台へ。
美穂の要望通りタオルを回したら
同級生やら先輩やら、皆が回しはじめて
体育館は大盛り。
美穂もとっても楽しそうで、私も嬉しかった。