この空の下で




いよいよ、私達の出番。
きっと緊張して顔が怖くなってるよね。

一曲目は私も美穂も精一杯歌った。
曲が終わって名前が呼ばれたとき
美穂と手を握りあった。


きっと気持ち伝わるよね。
美穂、この努力無駄にはしないよ。
頑張ろう。

心の中でそっと呟いて美穂を見た。
美穂はいつもの笑顔で私を見つめていた。


ふーっと深呼吸をして歌をはじめる。
きっと今が1番いい顔になってるよね!


優勝しなくてもいい。
美穂と頑張れた、それだけでよかったのかもしれない。


歌い終わると美穂は急いで
吹奏楽の発表へと急ぐ。

「ひかる!タオルまわしてね!!」
って言って走って舞台へ。


美穂の要望通りタオルを回したら
同級生やら先輩やら、皆が回しはじめて
体育館は大盛り。
美穂もとっても楽しそうで、私も嬉しかった。




< 6 / 26 >

この作品をシェア

pagetop