あなたとあたし
桜が舞う中真新しい制服を着た人でにぎわっている
「うわぁー超人いんじゃん!!俺見てくるからお前ここで待ってろっっ!!」

そう言って大輔は行ってしまった




しばらくすることがなかった私は
踊るように降ってくる桜の花びらを見ながら

優しい笑顔を思い出していた





ぼーっと見ていると
校門あたりから女の子たちの黄色い声が聞こえてきた



「なんだろう~?」

することもなく暇だった私は見に行くことにした



そこにいたのは
女の子たちに囲まれ不機嫌そうな人がいた

”ブーブー”
『大輔』

あっっ
大輔に待っとけって言われたのに
こんなところまで来ちゃったっっ

絶対怒ってるよー

恐る恐るケータイに出てみると
案の定大輔のお説教・・・


「お前ここにいろって言ったよなぁ~!?
 日本語もわからんのか えぇー?」


「はい・・・・
 ごめんなさい・・・・。」

「はぁー」
大輔の大きいため息が聞こえた


「ごめんなさい」

「もういいから
 今すぐさっきの場所まで戻ってこいっっ!!」

これ以上大輔を怒らせないためにも
全速力で大輔がいるとこまで戻った


「おぉー!!
 桃花にしては早かったな」


そう言って息を切らしてる私にお茶をくれた

全速力で走った私はしばらくの間
何も話せなかった私に大輔はにやにやしながら聞いてきた




「なぁー
 お前何組だと思うー?」

「う~ん
 何組だろうー!?」

なんで大輔こんなに機嫌いいんだろー?
いい事あったんかなぁー!?

「あててみろよっっ!!」

「えっっ
 う~ん・・・3組?」
大輔はびっくりしたように

「なんでわかったんだよっっ!!
 お前見てたのかぁー!?」

「見てるわかないじゃん!!
 私3組なんだぁ~
 大輔は何組だったー?」

「あ~
 俺も3組っっ」

< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop