陸上部のあたし。 野球部のカレ。
「あのぉ・・・」


「はぁー!?あたしは、せっかく夏輝があたしたちに相談してくれてるのに、あんたが笑うから夏輝が傷ついたと思って怒ってるの!」


おぉ・・・
さすが夏美
よくわかってるなぁ


「でも、夏美だって笑いそうだったじゃん!」


「うっ・・・。でも結果的に笑ってないし!」



笑いそうだったんだ
・・・


「でも笑いそうだったんなら、あたしと同じってことでしょ!」


「だから!あたしは笑いそうで、あんたは笑ってるの!だから同じじゃないの!」


「あのぉ・・」


「同じなんだけど?そんなこともわかんないの?」


「こらこら。そんなに怒るからカレシもできないんだよ♪」


「夏美だってカレシいないじゃん!」


「あの!」


「それは男どもがあたしの魅力に気づかないだけで!」


「自分はなにも悪くないと・・・」



「そう!」


チッ


「夏美、そういうのはね負け犬が言うことなの♪」


「だれが負け犬っだって?!」


「え~夏美のこと♪」


「なんだっ「おい」


「んだよっ!!」


「ぁ・・・ヤバッ
あたし、ちょっとトイレに「逃げてんじゃねぇよ♪」


「はい・・・」


「おまえらっ!!」


『はいぃ!!!』


「ここはどこだ」

『カフェ・・・だよね』


「そうだ。じゃあそのカフェでおまえらはなにをしていた。」


『しゃべってた』


「しゃべってたぁ?」


『うん』


「おまえらバカか?」


『???』


「おまえらがしゃべってただけなんだったら、なんでこんなに注目されてるかわかるか?」


『(ハッ)・・・大声でしゃべってたからです・・・』



「そうだ。ちょっとは声の大きさも考えろ」


『はい・・・』


「じゃあ」


『はい』



「かえろっか♪」


『(ホッ)・・・うん!』

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