★短編★鉄の扉
それは僕等が来て
5日か6日経った
朝の事だった。

何人かの人間が
僕等を他の部屋に移した。


今度は今まで別の檻にいた
抹茶や太郎も一緒に
変わったのは
それだけじゃなくて
今までは周りの様子が見える檻だった。
でも新しい場所は
窓もなく
大きな鉄の扉。

床もコンクリート
じゃなく

ゴムのような不思議な感じの場所だった

抹茶は相変わらず
強気に吠えていて

チビはうずくまって鳴いていて

太郎はよだれを垂らしてうろうろ

僕も不安で
パパさんやママさんを呼んでみた。


そんな中
ゴンタ爺ちゃんは
ご飯を食べてないせいか、ぐったりとしていた。
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