★短編★鉄の扉
僕も鳴くのは諦め

大人しく座っていた

どのくらい経った時だろう


部屋に嫌な感じがした。


天井からガスがでているみたいだ。


皆最後を覚悟した。

僕はこんなコンクリートに囲まれて

暗闇の中で一生を終える

でも

僕は犬に生まれてよかったと思ってる


犬に生まれて
中山家で暮らせて
幸せだった


マイちゃんに会えた
マイちゃんと遊べた
僕は本当に幸せだった。

< 14 / 17 >

この作品をシェア

pagetop