セブンデイズ・リミテッド(仮)





「はやく――ここで、しにたい?」





 そんなわけ無い……生きたいに、決まってる。





 ■■、■■■―――!





 叫ぶと同時。黒い生き物は、オレたちに襲いかかる。





「はやくしないと――しんじゃうよ?」





 いき、たいっ。生きたい生きたい生きたい生きたい――生きたいっ!!





 言われるがまま、少女の耳飾りを掴む。

 そして勢いよく――耳飾りを切り離した。


 *****


 それは、私が目覚める合図。

 また、大天使様に覚醒してもらうのだろう。

 私たちのような者には、それぞれに主となる天使が付く。それは私たちを監視する為であり、余計な行動をさせない為。





 私たちは、悪を滅する道具。

 だから人としての感情はいらない。





 私たちは、天使様の盾。

 だからこの身の心配は必要ない。
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