セブンデイズ・リミテッド(仮)





 まるでここには……いや、この世界に、オレしかいないんじゃないかって。





 とても静かで。

 とても暗くて。





 聞こえる音は――自分の息と、足音だけ。





 そう、それは今朝気になっていた。

 あの感覚に近い、嫌な気分で――…





 ――――ガクッ!





 それは、急に起こった。

 足に、力が入らなくなった。何処かに穴が開いているかのように抜けていく感覚。うつ伏せに倒れたオレは、起き上がろうと腕で上半身を支えてみた。


「ぐっ――!」


 なんとか体を浮かせ、仰向けになることはできた。でもそれ以上、体を持ち上げる力が腕に入らない。





 そして次に起きたのは――強烈なまでの、眠気だった。





 だれ、かっ……呼ばなくちゃいけないのにっ!

 強く思えば思うほど、意志に反して眠気は増すばかり。もう、目を開けているのもやっと。ぴくりとも体を動かせそうにない。


「なん、で……こんなっ」


 朧げに映る空に向かい、そんな言葉をはいた。

 目を開けているのも辛くなり、オレはついに力を抜いた。





「どうして……ここにいるの?」





 誰かの声が聞こえる。
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