セブンデイズ・リミテッド(仮)
「どうして……まだ、ここにいるの?」
それは声からして、女の人のようだ。
眠気に負けまいと、目蓋に力を集中し、再び目を開けて見る。
「どうして……まだ、眠らないの?」
目に映ったのは――少女、だった。
「ねむいっ…さ」
「早く……眠りなさい」
「こんな……とこ、ろで」
「気にしなくていい。ここは……違うから」
「なに、いって――…」
それを最後に、意識は奥底へと沈んでしまった。
*****
今回は、始めから厄介なことになった。
こちら側に、人間を迷わせてしまうなんて。
すぐに忘却はしたけど……これで本当にだいじょうぶなのか。
とりあえず、今は傷を癒そう。
教会よりも、神社にいる方が休まる。ここがまだ、そこまで荒れていない証拠だろう。
中を散策すると、木々が生い茂る場所があるのを見つけた。
ちょうど良い。ここならゆっくり休めそうだ。
そのまましばらくして、私は眠りについた。
――――――――――…
――――――…
―――…