セブンデイズ・リミテッド(仮)
何かの……気配がする。
害はないと感じたので、そのまま私はいることにした。
「これって――――!?」
声がした。どうやら人間のようだ。まぁ、見られても構うことはない。立ち去った後、別の場所へ移れば問題ないだろう。
「――――さてと」
人間もいなくなったようだし、早くこの場から―――?
――――リン。
鈴の……音?一体どこから?
すぐさま、音の鳴る方へ走った。神社の中心。境内へと向かう。
「聞こえない、か」
気のせいだったか。
周りを見渡し、ふと空を眺めた途端――空の
目覚めたばかりだからとはいえ、気を抜きすぎていた。
この周辺はもう、相手の陣地に包まれていた。さっそくやりあうはめになるとは。
「まずは探すか――?」
神社の外に出ると、遠くに、何か見えた。
その者に近づき、私は顔をのぞかせた。
「!?―――なんでっ…」
そこに居たのは――教会で会った、少年だった。
迷わないよう、周りの記憶も操作したと言うのに……
「どうして……まだここに居るの?」
思わず、私はそんなことを聞いていた。
何度か問いかけると、ようやく、少年は言葉を発した。