セブンデイズ・リミテッド(仮)
「そんなこと、いわれても……」
「――早く……眠りなさい」
「こんな……ところで……」
「気にしなくて良い。ここは……違うから」
「なに、いって――…」
少年の目を見た。
今のことは忘れるよう、暗示をかける。
これで大丈夫だといいけど。
今度はもう、迷わせてはならない。
暗く朱い空と、黒い月を見上げながら思った。
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目が覚めた時、オレは道に横たわっていた。
なぜ――こんなところに?
考えてみるも、起きたばかりでは、頭は本来の機能を発揮できず、追い付いてくれない。加えて、頭には痛みが伴っていた。最初は軽い痛み。だがそれは、次第に酷くなっていった。「なぜここにいるのか?」と言う考えを廻らせれば廻らせるほど、痛みは強くなるように思えた。
考えてはいけない。 どうして?
覚えてはいけない。 なぜ?
頭に……いや脳自体に、直接命令をされてるみたいだ。