セブンデイズ・リミテッド(仮)


「そんなこと、いわれても……」

「――早く……眠りなさい」

「こんな……ところで……」

「気にしなくて良い。ここは……違うから」

「なに、いって――…」


 少年の目を見た。

 今のことは忘れるよう、暗示をかける。

 これで大丈夫だといいけど。

 今度はもう、迷わせてはならない。


 暗く朱い空と、黒い月を見上げながら思った。


 /////


 目が覚めた時、オレは道に横たわっていた。

 なぜ――こんなところに?

 考えてみるも、起きたばかりでは、頭は本来の機能を発揮できず、追い付いてくれない。加えて、頭には痛みが伴っていた。最初は軽い痛み。だがそれは、次第に酷くなっていった。「なぜここにいるのか?」と言う考えを廻らせれば廻らせるほど、痛みは強くなるように思えた。





 考えてはいけない。 どうして?

 覚えてはいけない。 なぜ? 





 頭に……いや脳自体に、直接命令をされてるみたいだ。
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