セブンデイズ・リミテッド(仮)
玄冬鬼哭
からん、ころん。
いつも軽やかに、少女は下駄を鳴らしておった。
からん、ころん。
いつも空を見ていた少女は、永遠に憧れておった。
空には永遠がある。
ここにはない自由がある。
果てにはきっと神の国。
果てにはきっと神の国。
長い髪をなびかせながら、少女はくるりと舞い踊る。
永遠を願った少女は、永遠に成れるという言葉を信じた。
――じゃがそれは。
少女が憧れた永遠を、
少女が憧れた自由を、
永遠に――奪ってしまった。
――あの日もそう。
今日のように、凍てつく寒さじゃった。