【短編】好き。
「不安なら、俺がどれだけ綾のことが好きか教えてやろーか」
え?
「お前、誰からも告白されたことないだろ?」
「ま、まあ……」
決めつけて言わないでよ。
確かに告白されたことなんてないけど……
「それ、俺が〝綾に近づくな〟ってボコッてたからだから」
「は!?まじ?」
「マジ。綾、結構人気あるからさ。大変だったよ、狩るの」
あんたはハンターか。
狩るって……
「ま、今日から必要なくなったけど♪」
チュ
翔平は、わざと音を立てるようにしてあたしの頬にキスをした。
「なっ……」
「言っとくけど、俺…相当嫉妬深いから」
「なにその宣言」