【短編】好き。
それでも―――


真っ直ぐあたしだけを捕らえる瞳も。

そんなに高くないけどスーと通った鼻も。

薄いピンクの唇も。

キャラメル色の緩くて柔らかい髪も。

大きくて綺麗な手や指も。

細くて、でもがっちりした体も。



翔平の全てが大好き!



翔平のどこが好きなの?と、聞かれても答えられない理由がわかった。


全部が好き過ぎて選べないんだ。



「ねぇ、キスしよっか」


「そうゆうこと聞かないで!!」


「じゃあ、次から聞かない」


「ちょ、待っ…んっ」



重なる唇と唇に体温は急上昇。

だんだん深くなる行為に酔いしれる。



好きだよ……


好き。



≪おしまい≫
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