お兄ちゃんは総長!?
部屋に急いで戻り、布団にくるまる。
「千夏ー?」
ガチャッとドアを開けてあたしの部屋に入ってくる。
う~…なんで入ってくんの!?
いつもなら嬉しいけど…
今はあんまり喜べない…
「寝てんのか?」
お願いだから近寄んないでっ…。
ギュッと目を瞑りながらそう願うけど…そんな願いも意味はなかった。
音を立てないように、あたしのベッドに腰掛ける。
見たわけじゃないけど、なんとなくわかる。