お兄ちゃんは総長!?
~龍弥side~


「…一緒に寝るか。」



そう言って、千夏をからかってみる。



その途端、千夏は顔が真っ赤になり俯きながら俺をちょっとだけ睨んでくる。



逆効果だよな、この顔。



「…お兄ちゃんとなら…別にいいよ?」



俯いたまま、そういってくる千夏。

不覚にも目を見開いて千夏を見てしまう。



「…ばーか。冗談だっつの。」



コツンとおでこを小突いてニッっと笑ってみせる。



でも、千夏は笑わずちょっとだけ真剣な顔をして何かを考えている様子だった。



「じゃあ、俺用事あるから行くな?おとなしく寝てるんだぞ。」





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