お兄ちゃんは総長!?
そういってベッドから立ち上がる。
けれど、千夏が俺の腕を引っ張ったおかげで立ち止まる。
「…どうした?」
すがるように、俺を見つめてくる千夏にドキッとしながらも冷静に問いかける。
「…か…な・・で」
よく聞こえなくて、「ん?」っともう1度聞いてみる。
「いかないで…」
涙目で、そう訴えてくる千夏。
どうしてこいつは、泣きそうになってんだ?
俺、なんかしたか?
こいつ、こんな寂しがり屋だったか?
いろんな疑問が頭をよぎる。
「…千夏。どうした?」
ベッドに座り直し、千夏の頭を撫でて質問してみる。