お兄ちゃんは総長!?
「ちょっと!お兄ちゃん!寝相悪いってば!」
肩を掴み揺らしてみる。
「おーきーろー!!」
声に合わせて激しく揺らす。
「ん…うるさ…」
はぁぁぁぁん!?
「ちょっと!あたしが折角起こしてやってんの!早く起きてよね!」
…美香さんに呆れられちゃうよ?
一瞬そんな言葉が出そうになった。
けど、喉の真ん中くらいで止めてなんとか言わなかった。
「はぁ…もういい。知らないからね!」
ドアを思いっ切り閉めて、リビングに戻る。