お兄ちゃんは総長!?
でも…お兄ちゃんの彼女じゃなかったんだな。
思わず嬉しくて微笑んでしまう。
…あたしって馬鹿だな。
叶うはずなんてないのに。
ガラッ―
いきなり病室のドアが開く音が聞こえ、反射的に体がビクッとなる。
「千夏!?」
それはけーちゃんだった。
「けーちゃん?」
けーちゃんは、息を切らしていて汗をかいていた。
「どうしたの?そんなに慌てて…」
「どうしたのじゃねーよ!!身体は大丈夫なのかよ!?」
切羽詰まった感じで質問してくるけーちゃん。
あまりの勢いにちょっとだけびっくりする。