愛してるを君に…


「綾香おはよ~っ」

「おはよ」

結局あたしは学校に来た。
教室までの道のりが長く感じる。

近藤がいたらどうしよう・・・。

そんな怖さから・・・?


教室に入ると
まだ近藤の席は空席で。

よかった・・・。


あたしがそうやって教室の入り口で安心してた時

「おはよ、綾香」

おそるおそる振り返ると
近藤優磨。

「―――っ!!」
自然と体に緊張が走る。

そんなあたしをよそに
近藤は顔を近づける。

「おはよっつてんの」

「お・・・おはよ、近藤・・・。」

「よく頑張りました。」
そう言って、あたしの頭を撫でる。

すっごく優しい手。






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