愛してるを君に…
「綾香!綾香っ!!」
さっきから近藤があたしの名前を呼んでくる。
あたしは昨日の事が引っ掛かって振り向けない。

「てめぇ…いい加減にしろ!!」
そう言うと近藤は肩を掴んで無理やり自分の方に向かせる。
「ちょっ!!
んんっ…んぁ!?」
抵抗なんてする暇もなく、唇が重なる。
いくら暗くても気づく子もいるんじゃないか…。
不安が頭をよぎる。
「何で今日はシカトしてんだよ。」
言えるはずない。
あたしは顏をそっぽ向けた。
「へぇ…そんな態度すんのか。」
近藤はあたしの身体を抱き寄せる。
「お仕置きしてやる。」
と、耳元で小さく囁いた。
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