Je suis amoureuse de toi!俺は貴男に恋してる!


「願いを叶えろ」


人けのないところに来ると真っ先に出た言葉はこれだった。



「なら跡継ぎになるんだな?」



「あぁ。」



「よかろう。なら行こうか」



「行くって…」



「日本に決まってるだろう」



にほん…?


「それ、は…」



母さんと離れる事になるのか…?


「お前の望みは…金だろう?あの母親が裕福な暮らしができるような」



「…」



「ふ…約束は守る。だが、もしお前が逃げるような真似をした場合は…お前の母親を海に沈める事も叶う」



「っ!」



この男は本気だ。
口元は笑っていても目が笑っていない。




「車に乗れ。時間がないんだ。」



「…別れの時間をくれ」


「……5分だ」





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