すき、きらい、すき
由衣side
――あの日から。
あたしは千広の隣にいられなくなった…。
「泣かせて、ごめん」
って千広は言った。
でもあたしはあれから毎日泣いちゃうんだよ……?
今日も千広と目すら合わなかった……、
今日も千広の隣に行けなかった……、
今日も千広の隣には女の子がいた……。
千広と離れたら、ますます千広が気になって…。
もう千広が、笑顔をあたしに向けることなんかない…。
あたしはもう、千広の視界にすら入ってない…。
あたし、上手く笑えなくなった気がするんだよ…?
「好きだ」なんて、千広が言うから…。
だから、あたしたちは側にいれなくなっちゃったんだよ……?
なんて、そういう風に千広のせいにしちゃうあたしは、本当にかわいくない……。