すき、きらい、すき

「…でも、……あたし毎日泣いてるもん…。千広がいなくて、毎日泣いてるんだから…っ！」


由衣は子どもみたいに泣いてる。


さっきまでずっと、泣かせたくなんかなかったけど…。




なぁ、由衣？


それって、俺のことを想って、そんなに可愛く泣いてくれてんの？


こんな風に毎日、俺のことを想って、泣いてたのか？





――だとしたら……。


話始めてから、初めて笑えた気がした。


ニヤけた、のが近いかも知れないけど。


「…もう、あたし…千広の隣にいれないの、…限界だもん…」


……ヤバいな。


俺は抱きしめたい気持ちが限界なんだけど……。



「他の女の子と一緒にいたらイヤ…、…腕を組むのもダメ…っ！…泣かせたくないなら…側にいてよ、バカちひろぉーっ！」