すき、きらい、すき
「由衣は…俺のこと好き?」
ヒック、ヒックと、少し落ち着いてきた由衣に聞く。
「……分かんない」
うわ。
予想はしてたけど、まじでバカだ。
「はぁー…」
俺は大きなため息を吐いてしまった。
「……何でため息吐くのぉー?」
そんな俺を見て、由衣にまた涙を溜め始める。
由衣って、こんなに泣き虫なヤツだったんだ……。
中学の時から三年以上一緒にいて、今さら知った……。
あと泣き顔が可愛いことも。
「じゃあ、俺のこと嫌い?」
ここまできて、「嫌い」とか言われたら、俺は一生立ち直れる気しないけど。
教えろよ、由衣。
お前の気持ち…。
てか、
絶対言わせてやる――。