光の姫は誰を選ぶ
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴り授業開始の合図をする。
今あたしがいるのは白百合女学園。
日本でも有名なお嬢様学校だ。
なぜあたしがここにいるのかと言うとこの学校で不可思議なことが起きてるようでそれの調査だったりする。
それにしても…
「久々に普通の学校に来たぁー」
あたしはウゥーンと両手を上に伸ばした。
あの学校も普通に授業するけど、どこか変な人が多いから。
なんて思ってるとあたしの肩をチョンチョンとつつかれた。
「ん?」
つつかれた方を見ると顔をうつ向き縮こまった緑色の髪型の女の子がいた。
勿論白百合女学園の制服を着ているのでここの生徒だ。
「あの…僕。変じゃない、ですよね?」
女の子は顔を赤らめ目には若干涙を浮かべていた。
何? この可愛い物体は。
「何言ってんの? 無茶苦茶似合ってるよ。フウタ君」
「ちょっと…ヒカリ?僕はここではフウカなのでフウタとは呼ばないで下さい!」
さっきまでビクビクしてたよね?
「ごめん。フウカちゃん」
そう。あたしに話しかけたのは女装したフウタ君だ。
女装と言っても女物服を着せただけなんだけど。
今回の任務はあたしとフウタ君とで任された。
女子校だし、女の子の格好しても違和感がないということでフウタ君が選ばれたんだけど。