光の姫は誰を選ぶ
それにしてもフウタ君の女の子の格好は可愛いなぁ。


小さな顔にパッチリした目。長いまつげに薄い唇。


女のあたしよりか可愛い…


「ヒカリ?」


「ん?」


「僕の顔に何か付いてますか?」


フウタ君は顔を赤くしながら尋ねてきた。


さっきからジーっとフウタ君を見てたっけ?
でもなんで顔が赤いんだろう? 今ってそんなに暑かったかな?


「ごめん。フウタく…うぅん。フウカちゃんが可愛いもんだからつい見とれてた」


「ヒカリの方が…かわいいですよ」


フウタ君は顔を更に真っ赤にしてそう呟いた。


可愛いってあたしが?


あたしはフウタ君の言葉に顔を暑くなるのを感じる。



「白原さんにフウカさん。貴女方は今女の子同士なのでラブコメらないで下さいよ」


そんな声が後ろから聞こえた。


あたしとフウタ君は後ろを振り向くとそこには茶々木さんがいた。



< 15 / 53 >

この作品をシェア

pagetop