光の姫は誰を選ぶ

敵現レル



「で、最初から来るならなんで言ってくれなかったの?
それとユキ君は来てないの?」


今日、あたしとフウタ君はこの学院に転校してきた。それなのに3人はここの制服を着てあたしの目の前にいる。
そうなると最初からフウタ君とあたしだけでなく皆で行くということが分かってたはずだ。


あたしの質問にミズノ君が淡々と答える。


「言わなかったのは若返りの薬が使えるかどうかの不安があったから…だね」


「若返りの薬はまだ何か不安があったんだ。だったらあたしとフウタ君で任せれば良いのに…」


「お前! そう簡単に言うけどオレはお前を…」


カイジ君はそこまで言うと顔をカァと赤くさせながらも言葉を詰まらせた。そしてボソッと『なんでもねぇ…』と呟くとスタスタと先に行ってしまった。


顔赤くしてたけどここ暑かったのかな?


カイジ君の行動を見てミズノ君はクスクスと口に手を当てながら笑いあたしの隣に立った。
その様は女のあたしから見ても様になっていてドキッとしてしまう。


ポーッとミズノ君を見てたら不思議に思ったのがミズノ君があたしの顔を覗きこんできた。



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