光の姫は誰を選ぶ



今あたしとフウタ君は廊下を歩きながら教室を見て回っている。


フウタ君とペアなのはあたしとライト君は明かりを作り出す事が出来るために離れなければならなくて後はフウタ君とミズノ君のがどう別れるかってなった。
最初はくじ引きやじゃんけんで決めようかって話になったのだが、あたしがミズノ君とフウタ君ならフウタ君と組みたいと言った為だ。



あたしがフウタ君がいいと言ったらミズノ君は明らかな落ち込みを見せていたのだけとど何故だろう?そしてフウタ君も顔が赤くなってた気がするし…


「ヒカリ? 何か怪しいものでも見つけました?」


一人悩んでいるとフウタ君が心配そうな顔で尋ねた。

こういう時こそチームワークだって言うのに何をやってるのだろうか。


「何もないよ。とりあえず探そう」


その時。


♪~ ♪~ ♪~


どこからかピアノの音がした。


あたしとフウタ君は顔を見合わせてお互いに頷き会う。


「フウタ君。この音、どこからかわかる?」


音に敏感なフウタ君だから尋ねた。あたしも耳には自信はあるけどどこから音が流れてるまではわからない。


ふとフウタ君を見るとフウタ君は音がどこから音が流れているかを聞くために目を瞑っていた。
フウタ君の身体の周りには僅かに風が吹いている。きっと風の能力を使っているのだろう。


へぇ~。風の能力にはこんな使い方もあるんだ。



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