光の姫は誰を選ぶ
暗い雰囲気の人かと思っていたのにさっきから妖艶な雰囲気を醸し出す目黒さん。


あたし達と同じような目的?


「貴女も学園に呼ばれたってこと?」


あたし達がここに来たのは白百合学園の者が怪しい噂があるということで依頼を受けた。同じような目的だってことは、目黒さんも何かを知ってるってことだ。


「学園に呼ばれた? 違うわよ
私は父様にここの事を聞いてここに来た。貴女達は目黒神社って知ってる?」


目黒神社? 初めて聞いた名前だ。


「確か…未来のことを占いをしてくれる巫女がいると聞いたことがあります
それが貴女ですね?」


フウタ君が確認するように目黒さんに尋ねる。


目黒さんはフッと笑いながらもフウタ君を見る。


あの…なにかいい雰囲気が流れてませんか?
というか、あたしにもわかるように説明が欲しいのだけど…


「碧山さん…いえ、フウタ君は物知りなのね」


彼女には全てわかっているのかあたし達が何者かがバレていた。
隣にいたフウタ君も驚いたように目を見開いていた。



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