光の姫は誰を選ぶ
「もう。乱暴なんだからさ」


腕を思いっきり腕を引っ張られたのかミズノ君は痛そうに呟いていた。



「ヒカリ。大丈夫か？」


あたしを心配そうな声をかけられ声の主の方を見るとそこにはまだ寝癖が残る金髪の少年がいた。


彼の名は黄村 雷兎(ｺﾑﾗ　ﾗｲﾄ)君。
いつも眠そうにしていて口調もゆっくりなところが特徴だ。そしてやるときはやる男の子だ。ちなみに使う能力は雷。


「ライト君が助けてくれたの？　ありがとう」


ライト君にお礼を言ったらライト君は横に首を振り、スッと身体を左に動かした。

そこから現れたのは不機嫌そうにあたしを見つめる赤髪の少年だった。


「オレが助けてやったんだ」


赤髪の少年は偉そうに言った。


彼の名は赤井 火威児(ｱｶｲ　ｶｲｼﾞ)君。
いつも偉そうに物事を言うけど単純。だけどピンチの時は率先して動いてくれる頼れる人だ。それにたまーに優しい照れ屋さん。使う能力は火。



「声をした方を見たらライト君がいたからてっきりライト君だと思ったの。カイジ君ごめんね？　それとありがとう」


カイジ君の言葉にイラｯてきたけどカイジ君が助けてくれたのは確かだから。

あたしはカイジ君の顔を見ながら笑顔で言った。




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表紙・目次

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