光の姫は誰を選ぶ
これは大人しく教えた方がいいのかしら。
さっきの反応だと正直に話すとまたカイジ君達が怒る気がするしな…
どうしたものか…


一人で悶々と考えてるとあたしを呼ぶ声がした。


「ごめん！　ちょっと考え事してた。
確かに前は…小さい頃はユキ君が好きだったけど今はどうだろう？
やんちゃな弟をもった感じ？「ひどっ！」ユキ君？　早く職員室に行きなさい！」


まだ近くにいたらしいユキ君が教室のドアから顔を出して叫んだ。そのためにドアの近くにいた人達がビクッてなった。
そんなユキ君にミズノ君が浮かべるような笑顔を見せるとユキ君は顔を引きつかせて出ていった。



「あれ見ると出来損ないの弟みたいでしょ？」


カイジ君達を見ながら最上級の笑顔を見せた。


「確かに見えますけど出来損ないってランク落ちてますし…」


「いつの間にか俺の十八番である黒い笑顔が使えてるし」


「ヒカリ…たまに、酷い…」


「オレはあんなの怖くないぜ」


「「「うそつけ！　足震えてるくせに」」」



「なんか皆言いたい放題言ってない？」


なんか酷い事言われてる気がして最上級の笑顔から黒い笑顔で言うとカイジ君達はそろつて謝った。



「「「「いえ！　なんでもありません！！」」」」


「ならいいけど」





あのあとにチャイムが鳴って音村先生とユキ君が教室にやってきてユキ君が自己紹介をして朝のホームルームは終わった。



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表紙・目次

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