記憶の中で…
「ユキさんだったね。今日は泊まっていくといい。もちろんお家の人の許可が出ればだが。こうして笑うのも久し振りだ。もう少し楽しい時間を過ごしたい。今から食事にでも行こう。」
「え…でもこの格好じゃ…。」
「ナツキ。お前の服でユキさんが着れそうなのはないのか。」
「俺のじゃガバガバだよ。母さんのは?」
「じゃあ、お前が探してあげなさい。」
ナツキは奥の部屋に入って行った。
「ユキさん、今のうちに電話しておきなさい。私から親御さんに話をしよう。」
「はい。」
ナツキのお父さんのお陰で、お母さんからはすんなり許可が下りた。
嬉しい。今日と明日、ずっとナツキと一緒にいれる。
たくさんナツキとお喋りしたい。もっとナツキの事が知りたい。