記憶の中で…
「ナツキ…?」
「…布団、持って来いよ。」
「…ナツキと一緒がいい。」
「だから布団…。もしかして…ここ?」
自分のベッドを指差すナツキに、コクンと頷いた。
「…どうなっても知らねえからな。」
ナツキは背中を向けてるから、どんな顔をしてるのかはわからないけど、怒ってはいないようだった。
ナツキのベッドにそっと入った。体温で布団が温かい。
「うふ。暖かいよ、ナツキ。」
「早く寝れば?」
「うん。おやすみ。」
ナツキの体温に安心したのか、すぐに深い眠りに落ちていった。