記憶の中で…


え…と、どうしよう。先ず着替えなきゃ。制服…どこだっけ?早くしないとナツキが戻って来るよ。えっと…えっと…。

部屋の中をウロウロしてるうちにナツキが戻って来た。

「ベッドのとこ座って。」

「う…あ…はい。」

そのまま肩をトンと押されて、ベッドにドサッと倒れ込んだ。

私の上に跨がったけど、さっきみたいに体重はかかってなくて、顔の横に両手をついた。

「あの…ナツキ?お…おはよ。」

「何?今更。」

「お…おじさんは?もう、起きてるよね?」

「出掛けたみたい。」

「そう…なんだ。今何時?一度家に電話…。」

「まだいいだろ?」

「髪、濡れてるよ。」

「顔、洗ったからな。」

「あの…ねえ…。」

「もう、お前煩い。少し黙れ。」




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