記憶の中で…


「どうせすぐ退院するのに…。怪我も大したことないし。」

「ま、いいじゃない。これ下着だけど着替える?昨日からそのままでしょ?手伝おうか。」

「い…いらねえって。自分でするから置いといて。」

「そうお?遠慮しなくていいのに…。」

「いや、遠慮じゃねえし。」

「元気そうだね。」

「一晩でそんな体調変わるかよ。」

「食べたい物とかはある?買って来ようか。」

「いや、動かねえからあんま腹空かねえや。それより今日は予定とかねえの?」

「うん、ないよ。ずっと一緒にいるから。」

この一言でナツキはとっても嬉しそうな顔をした。

「何だか急に甘えん坊になったね、ナツキ。」

「はあ?そんな甘えてねえよ。そういうお前の方こそ甘えたじゃん。」

「私のどこが?」




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