記憶の中で…
う…またされる!?
「ふん!!」
くやしー!!何よ、名前が一緒でも、私の知ってる夏樹には似ても似つかない。
少しでも似てるなんて思った私が馬鹿だった。
あんな奴と口なんか利かないんだから!!
プンプン怒っていると、後ろから髪をくいっと持ち上げられた。
「うあ…?何すんのよ。」
あ、口利いちゃった。
ナツキを睨んだ。
「なあ。こうして上の方で束ねたら?」
「は?」
「昔…こんな頭したことない?」
「したけど…何でそんな事知ってんの?」
「知らねーけど、可愛いかなーと思って。」
そこから先はHRが始まって話が途切れた。
か…可愛い!?
そんなこと誰にも言われた事ないのに…。
恥ずかしい…照れるじゃん。
一人で真っ赤になって俯いた。