天使の恋愛日記


私が笑っていることに気付くと
なかやんは明らかに不機嫌になり
鋭く睨んだ。


「笑わねぇって言ったじゃんよ…」


「ゴ…ゴメン…
 あまりにドジだと思って…」


こういう時のなかやんは
怒っているようで怒っていない。


鋭い眼の奥は柔らかく澄んでいる事を
もう昔から知っている…



「…じゃあ先に
 レントゲンになると思うから
 ちょっと待っててね。」




すっかり仕事モードの林先生に
なかやんの状態と症状を伝えると
やはりレントゲンの指示が出た。


その後骨折と診断され
その場でギプス固定が行われ
診察は滞りなく終了した…


なかやんは仕事で車の点検中に
誤って腕を挟んだようだった。


やっぱり笑ってしまいそうだったが
車の整備と聞くとうれしくなる自分もいた―





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