空っぽなマッチ箱。
―――ガバッ。




主人が頭を挙げたのは、数時間
経ったころだ。


真っ白い小さな紙に、
何かを


すらすらと書いてゆく。


「・・よし」


書き終えると、主人は私に
手を伸ばした。
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