空っぽなマッチ箱。
暫くして出てきたのは。


「あ、れ、修二・・」


『早紀』だった。


「さ、早紀。 もう
気付いてるかも知んないけど・・。


一応、これ読んで」


主人は焦りながら言うと、私を
『早紀』に差し出した。


『早紀』が不思議そうに私を開け、
紙を開いた。
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