ただ一人の魔法使い
『…で、弥一にい、
私のクラスは何処?』
私の少し低い声に、弥一にぃの肩がビクリと動いた。
「…あ…ああ。
魅衣のクラスは…1−Sクラスだ」
『…S?Sって何?』
「Sクラスは簡単に言うと…
天才クラス。
力の強い能力者達が居るんだ」
『私…天才じゃないよ…』
鉄棒の坂上がりさえ
この前出来たばっかりなのに…
何でだろう?
〈魔法特殊能力者だから…?〉
「正解」
『あ…。そっか』
そこで納得した私。
「…今から、早速そのクラスに向かってもらう訳だが、その前に…」
弥一にいは、机の引き出したから何かを取り出した。
「…入学手続きの代わりだ」
『?ネックレス…?』
弥一にいから渡されたのは、ネックレス。
金色の星形の石が付いてる。
「Sクラスの生徒って証しだな」
『へー…』
この石…。
キラキラしてて
綺麗……。