ただ一人の魔法使い



『…うー…んと……じゃぁ…』



X「…………」



『…………』



X「…………」



『……ユラン……』



X「ユラン…?」



『うん。』



沈黙の中、悩んだ末に出てきたのは



ユラン



ただ、頭にパッと出てきた単語なんだけど…



『どうかな……』



X「………僕の名前……ユラン……」



暫く呟く男の子



そして…



X「…魅衣お姉ちゃん。」



『…うん?』



ユ「……ありがとう。僕の名前。」ニッコリッ



『………うん!』



ユラン君は、ニッコリッと笑った



何だか嬉しくなって、私も釣られて笑った



この環境で笑えるのは可笑しいのかも知れないけど…





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