ただ一人の魔法使い



ユ「僕の能力は、ある物質を極限まで、小さく…細かく…バラバラに分けて、もう一度元の形に戻す能力なんだ!」



『じゃあ…このりんご…も…?』



ユ「一回、バラバラの粉々にしてる。」



凄い……



バラバラにした形跡とかないのに…



ユラン君の能力に感心していると



…ふと思いついた



『…ユラン君、』



ユ「なぁに?」



『その、ある物質をバラバラにするって言うのは……生き物でも出来るかな…?生きた状態を保ったまま…』



ユ「生き物を…?」



『うん。』



もしそれが可能なら…



速くも此処から脱出できるかもしれないし……



ユ「出来るよ?」



『本当!?』



ユ「だってこの部屋に入って来る時、僕の体を一回バラバラにして入って来まもん。」



『……………』



想像すると…



…ちょっとグロテスクだね……






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