ただ一人の魔法使い
『私の能力が必要って……何で……?ユラ…ン君…』
ドサッ
体が殆ど粉末化されて、体制が崩れ落ちる
ユ「夜斗お兄ちゃんが…言ったんだ…」
夜斗…お兄…ちゃん…?
夜斗…君…?
ユ「…お姉ちゃんの能力は……僕に…人形達に……
命をくれるってッ!!」
サラサラッ…サラッ…
『…ゆ……ら…ん……く……』
何で……?
せっかく仲良くなれたと思ったのに…
ユ「………ごめん…な…さい……」
体が完全に粉末になり、意識がなくなりそうな中
目の前には、ユラン君が目に涙を一杯に貯めた姿
そして…
夜「…………」
こちらを物陰から覗く
夜斗君の
悲しそうな顔――――――――